≪和模様や伝統文様≫お正月が近づけばさらに恋しくなる和の文化。日本人なら知っておきたい!和の模様に込められた意味や願い。

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キモノ日和は旅気分

≪和模様や伝統文様≫お正月が近づけばさらに恋しくなる和の文化。日本人なら知っておきたい!和の模様に込められた意味や願い。

昔の人たちは、たくさんの模様を作り出して、五穀豊穣、開運福徳、子供の成長、家族の健康や長寿、学業成就、家内安全、子孫繁栄、芸能の上達などの思いを添えていました。着物の模様、器、部屋のしつらえなど、普段よく見かける模様です。着物好きには馴染みある模様ですが、名前やその意味まで知っていますか?最近は新しい建築物などにも和模様が多く取り入れられています。日本人のわたしたちがぜひ知っておきたい和模様について解説します。

 

和模様の意味

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これは、和室のふすま飾り。上部の模様は、「麻の葉(あさのは)」。麻の葉模様には魔除けの効果があるとされています。下部の横線は、「流水(りゅうすい)」に見立てた模様。火災などのわざわいがないように。という願いが込められています。

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実家で使っていたもの。定番お重の他に、この器にもいっぱいのおせち料理を詰め、お正月をお祝いしました。(昔は、お正月の来客も多かったですからね。)メインの模様である「束ね熨斗文(たばねのしもん)」は、おめでたい模様のひとつですが、リボンが舞っているような意匠は、元気いっぱいの吉祥模様です。

束ね熨斗の中には、さらに亀甲(きっこう)や七宝(しっぽう)の吉祥模様。梅、牡丹、菊など格の高い花で華やかさを。老松(おいまつ)や唐草(からくさ)で長寿や健康を願う模様がちりばめられています。

和模様はいつの時代から?

現在の和模様は、中国や朝鮮との交流から取り入れられ、独自に発展していったと考えられています。

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たとえば、この模様は今から1200年にわたって奈良の正倉院に保管されている正倉院模様のひとつ。当時「定規入れ」として使われていた織物。これらのモチーフは、今でも多くの方に愛されていて、帯や袋ものとして使われています。

和柄のルーツの多くは、平安時代以降が多いようです。その頃から、日本独自のものと唐の文化が融合、その後、独自の模様へと変化していきます。その後も柔軟に異文化を取り入れたり、江戸時代には、歌舞伎役者由来の柄が登場したりと、数々の変化を受け入れながら日本の模様は発展してきました。

現在、和模様とか古典模様、伝統模様とか言われているものは、少なくと100年以上(そのほとんどは、何百年)継承されているものばかりです。驚きですね。

東京オリンピックエンブレムは組市松模様

東京オリンピックのエンブレムは、市松模様のアレンジ。市松模様とは、白黒チェック柄の伝統模様。市松とは江戸時代の歌舞伎役者です。

Web

組市松紋(くみいちまつもん)

歴史的に世界中で愛され、日本では江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いた。
形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化・思想などの違いを示す。違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに、「多様性と調和」のメッセージを込め、オリンピック・パラリンピックが多様性を認め合い、つながる世界を目指す場であることを表した
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会ホームページ

代表的な模様の名前

七宝つなぎ(しっぽうつなぎ)
いくつもの円の円周を四分の一ずつ重ね、上下左右に連続させている模様。四方どちらへも永遠に続き縁起のよいことから、「四方」→「しっぽう」→「七宝」と呼ぶようになった。

 

波千鳥(なみちどり)
群れになって飛ぶ千鳥の様子を文様化したもの。愛らしい千鳥が人気の柄。

亀甲(きっこう)
正五角形で亀の甲羅をあらわしてた模様。長生きする亀は昔から長寿吉祥の象徴。おめでたい模様の代表格。画像は亀甲が二層になっていることから、「子持ち亀甲」とも呼ばれる。

老松(おいまつ)
松の木は寿命が長いため、長寿の象徴である。

麻の葉(あさのは)
六角形を規則的に繰り返して配置した幾何学文様。植物の麻の葉に似ていることからこの名がくる。麻の葉は成長が早くまっすぐに伸びることから、昔は子供の産着などによく使われた。

雪輪(ゆきわ)
雪の結晶を表している。上の画像は、雪輪の中に水玉状に模様を配しているが、このように組み合わせてデザインされることが多い。冬だけでなく季節問わず使われる人気の模様。

立涌(たてわく)
波状の曲線を向い合せに並べて繰り返す連続文様。立ち上がる蒸気を文様化したと言われている。


紗綾形(さやがた)
梵字の「卍」の変形連続模様。中国から伝わった紗綾という絹織物からこの名がくる。


鱗(うろこ)
もとは中国から渡来した柄。武士の陣羽織や能装束に用いられた。うろこ模様は蛇や蝶を連想して、脱皮を表し、厄を落とし再生するという意味があり、厄除けの文様ともされている。


宝尽くし(たからづくし)
縁起のよい宝物を集めた文様。打出の小槌や隠みのなどがある。

青海波(せいがいは)
入れ子になった半円を連続して波を表した幾何学文様。

源氏香(げんじこう)
香道で行われる「香合わせ」という遊びを由来とした模様。源氏とは源氏物語のこと。5本の線をデザイン化した模様は、それぞれ源氏物語の巻名がつけられている。江戸時代から人気の柄。

小桜(こざくら)
桜の花模様は日本を代表する花として、季節、シチュエーションを問わず使用される。

若松(わかまつ)
芽生えてからすぐに若い松(年始に飾りに使われるおめでたい松)を文様化したもの。新鮮さと将来性のある植物として、振袖の帯の柄などによく見られる。

菱文(ひしもん)
菱型を基本とした連続模様で、古くは飛鳥奈良時代の織物の地紋にみられる。たくさんの菱文があり、菱型を二重三重にしてつなぎあわせた入子菱や、花を菱型に組み合わせた花菱など。下は四つの菱型から成る「四菱(よつびし)」

鹿の子文(かのこもん)
絞って染めた文様が子鹿の背中の模様に似ていることからこの名が付く。

扇文(おうぎもん)
末が広がっている形状から「末広がり」の、縁起の良い吉祥文様。

市松文様(いちまつもんよう)
正方形を交互に並べた形状から「石畳文(いしだたみもん)」ともいう。平安時代からある文様だが、江戸時代に歌舞伎役者佐野川市松が舞台衣装に用いた事からこの名称が付く。オリンピックエンブレムのもととなった伝統柄。

模様の使い方で気を付けたいマナーとは

模様の使い方とは、ここでは、着物を着用する時、ということで解説したいと思います。

和模様というのは「吉祥模様」=「おめでたい模様」が多いことがわかりました。ということは、不祝儀の時には、この模様の使い方を控えなくてはいけない、ということになります。色無地の地紋、長じゅばんの地紋など、不祝儀にも問題ない模様かどうか、確認しておいた方がいいですね。

雲模様、流水模様、紗綾形などが、よく使われています。

スカイツリーで見つけた!たくさんの和柄

東京スカイツリーは、至る所に「うろこ尽くし」が見られます。うろこ尽くしは、古来より厄除けとして使われている三角の連続模様。スカイツリーの外観だけでなく、中に入ると…

↑これが鱗(うろこ)模様です↑

スカイツリーについては、底辺の三角柱からトップの円柱に推移するという構造もあり、三角文様が多用されているのかな?

スカイツリーは江戸文化を支えた下町にあります。伝統工芸品がインテリアとして採用されていたのも、とても気になりました。きっと他にもまだまだありそう…今度はもっと時間をかけて探索してみたいです。

↑サニタリーには江戸小紋(大名が着用していた模様)を発見

↑エレベータ内には江戸切子(東京都伝統工芸品)が!美しく豪華です

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上に紹介したスカイツリーですが、模様の他にもこだわりがあります。近くで見ると、グレーのスカイツリーは「スカイツリーホワイト」という、オリジナル色。これは、藍染の中の、ごくうすい藍「藍白」をイメージした色。藍色といえばジャパンブルーですよね。(オリンピックエンブレムも藍色ですし。)

さて、わたしたち祖先がずっと受け継いできた古来からの伝統の模様。いかがでしたでしょうか?和模様一つ一つに込められた由来や意味がわかれば、「何となく、この模様が好き。」だけでなく、楽しさや愛着も倍増しますね!

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