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着物の秋。季節感ある装いは色や柄からチェンジするのがコツ。秋のコーディネートをご紹介

キンモクセイが香るころから着物コーディネートは、一気に秋っぽくなりますが、実は8月末くらいから、少しずつ秋を感じさせるコーディネートへシフトしています。

単衣(ひとえ)、袷(あわせ)などの基本的な決まり事はもちろんですが、秋を感じさせるコーディネートは、1に色、2に模様、3に素材の温かみの順で、印象を左右。季節感ある装いは色や柄からチェンジするのがコツ。それでは、秋のコーディネートをご紹介します。

秋コーディネートの基本~色

10-11-02紬と九寸帯プラス秋色帯締め

 

無彩色に秋色プラスワンは、シンプルで簡単コーディネート。色は自然界を参考にします。秋の花、葉の色、実りの色。秋色カラーを足すだけで秋らしい装いに。こっくりとした深い色が秋の気分です。

09-30-25紅葉の色~赤・オレンジは秋の代表色

 

09-30-03落ち葉の色も秋の色~茶・ベージュ・キャメル

 

10-10-20イエロー・マスタード・ゴールド 

 

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秋コーディネートのサンプル(20パターン)

虫の音を耳にしたり、夜風を感じて、そろそろ秋の服を…と思ったら、着物だって同じこと。

秋が短くなった。と言われて久しいですが、着物の感性は季節に同化しやすく、色や柄に季節感があります。着物好きは、たっぷり秋を楽しむことができるんですね!

それでは、残暑から11月末までのコーディネートサンプルです。

8月 お盆のころ この夏はじめて茶色を投入

 

8月中旬 夏の塩沢紬に、夏帯。透けたきものに、色だけ秋色。

 

8月下旬 小千谷縮に秋色の夏帯

 

9月のはじめ 小千谷縮に冬物八寸帯。透けない小千谷は9月も活躍

 

9月はじめ 縦絽に縞は透け感がわかりにくい。すごく暑い9月には便利な着物。

 

これも透け感の目立たない絽の小紋。さらっとしています

 

9月のはじめ また暑さが戻り30度超す日。涼しい小千谷縮に博多を結んできりりと。 

 

9月中旬 モスグリーンの八寸は秋色の緑。ターコイズは秋の青。

 

9月下旬 金木犀が香りはじめ…オレンジを投入

 

10-12-01

9月下旬 やっと単衣の紬の出番。後染の紬と八寸名古屋帯。着物は落ち葉の模様

 

朝晩の空気冷たくなり、ほっこり感のある真綿の結城。

 

夜帰宅が遅くなる日は、レースの羽織が便利。

 

10月のはじめに袷を着る。でもまだ暑い…秋色と涼しい色のミックス

 

10-13-1810月中旬~下旬 紅花紬と更紗の八寸帯。暖色でまとめたくなるのはこの頃から

 

10-11-0110月下旬 茶系の紬に、八寸帯。すべて秋色でコーディネート

 

10-13-1910月下旬 小紋に九寸帯。帯が主役のコーディネート。ボルドーの帯締めは万能

 

11月のはじめ 重いちりめんも、違和感なく着こなせる季節。

 

10-11-05

11月中旬 秋本番 紬に染帯。明るい秋の陽に、マスタードはぴったり

 

10-11-14

11月下旬 江戸小紋におしゃれ袋帯。色はシックですが光沢を際立たせました

 

12月はじめ 冬ですね…クリスマスを意識したコーデ

 

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秋コーディネートの模様

10-13-05もみじの柄

 

10-13-17小紋染めのもみじ、刺繍のもみじ。中央の半襟は「実りの秋」

 

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秋コーディネートのかたち~帯留やちりめん小物

10-13-07おしゃれ用の帯締。木製、陶器、金属、ガラスと多様です

 

10-11-1010-11-03しっとりとしたちりめんが恋しくなるのも秋です

Print 柄や色を重ねるのは、着物コーディネートの得意分野。ほとんどの人のワードローブには、秋色が入っているから、秋のコーディネートは初心者さん向きなんです。秋に着物を着ないなんて、もったいない!ぜひ、たくさんお出かけしてくださいね。 Print

筆者プロフィール

着物好きが高じて、DTPデザイナーから着付講師へ転身。年間約8割を着物で過ごしている。2004年より、東京都内にて生徒とのコミュニケーションを大切にした、少人数制の着付教室は現在も進化中。

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