現代のキモノ女子へ向けて、わかりやすく着物を解説する着付講師のブログ

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キモノ日和は旅気分

着物で気軽に出かけたい!都内おすすめ美術館

「着物でお出かけしたいんですけど、どこへ行ったらいいの?」よく尋ねられる質問です。歌舞伎やディナーもいいけれど、もっと気軽に…という声に、筆者はミュージーアム巡りをおすすめしています。着物でアートを愛で、カフェに立ち寄り、帰宅する。半日あればできる非日常の過ごし方。アートがわからなくても、全然だいじょうぶ。素敵なものに囲まれる、触れてみる、自分の目で見る。それだけで、心が豊かになれる気がしませんか?

根津美術館(港区青山)

落ち着いた趣のある美術館。国宝、重要文化財など7000件以上ものコレクションを所蔵しています。

美術鑑賞の後は、庭園にもぜひ足を運んでください。150あまりの灯篭や石仏を配した風情ある小径庭園は昭和初期からのもの。庭園内には、三方ガラスに囲まれた「NEZUCAFE」でお茶や軽食が楽しめます。この場所に根津家のサンルームがあったそうです。同じように景色を楽しめるなんて、贅沢ですね。

紅葉の季節は特に人気。散策の時間にゆとりをもって訪れたい美術館です。

場所:東京都港区南青山6-5-1
最寄駅:表参道

根津美術館ホームページ

 

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東京都庭園美術館(港区白金台)

旧宮家の朝香宮家邸だった建物。当時のアールデコ様式をほぼ完全な形で現代に伝える貴重な建物は、東京都指定有形文化財にも登録されています。床や天井、手すりやシャンデリア。どこまで優雅で品のよい各部屋の内装は、ため息がでます。国賓、公賓の迎賓館[白金迎賓館]として、昭和30年からの19年間、使用されていた建物です。企画展は年に四回ほど。

場所:東京都港区白金台5-21-9
最寄駅:目黒駅、白金台駅

東京都庭園美術館ホームページ

 

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サントリー美術館(港区赤坂)

2020年にリニューアルオープンしました。3階と4階に展示室。6回にはホールと茶室があります。会期中、呈茶席があり、茶室「玄鳥庵」で、お抹茶と季節の和菓子を楽しめます。こちらのお席は予約不可。また。日時指定等ありますので、事前にこちらで確認してください。

場所:港区赤坂9-7-4東京ミッドタウン ガレリア3F
最寄駅:六本木駅

サントリー美術館のホームページ

 

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東京ステーションギャラリー(千代田区丸の内)

東京ステーションギャラリーは、東京駅の中にある美術館。東京駅は建築家 辰野金吾氏により1914年に創建されました。現在は当時のまま復元され国指定重要文化財に指定されてます。二階展示室は創建当時のレンガをそのまま使用。戦争を含め、100年の歴史を今に伝える建築。その空間の中で楽しむ美術鑑賞は、非日常です。階下へのアプローチ。とてもエキナカとは思えません。

場所:東京都千代田区丸の内1-9-1
最寄駅:JR東京駅

東京ステーションギャラリー

 

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日本民芸館(目黒区駒場)

「用の美」を愛でる美術館。陶磁器、染物、絵画、木漆工など工芸の品が展示されています。手仕事のぬくもりと愛情に包まれている木造の美術館は自然光がやさしく、いつも見る側に少しの余裕を与えてくれる、温かい美術館です。ミュージアムショップも充実していて、お買い物も楽しい♪ 着物が似合う美術館と尋ねられると、まず一番にここが思い浮かびます。

場所:東京都目黒区駒場4-3-33
最寄駅:駒場東大前

日本民藝館は改修工事の為、2020年11月24日(火)から2021年3月末まで休館の予定です。

日本民芸館ホームページ

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 Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷区道玄坂)

1989年にオープンした「Bunkamura」の地下1階にある美術館。当時から、個性的な展示が人気の美術館です。

場所:東京都渋谷区道玄坂2丁目24−1
最寄駅:渋谷駅

Bunkamura ザ・ミュージアムホームページ

 

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 迎賓館赤坂離宮(港区赤坂)

美術館としてはガイドブックには掲載されておりません。ミュージアムでなく、現役の迎賓館だからです。国賓の接待で使用する羽衣の間、朝日の間、彩鸞の間、花鳥の間、玄関ホールなどを見学することができます。(ただし、和風別館の参観をご希望される方は内閣府のホームページの「参観の申込みをする」から事前予約が必要)数々の美術品は必見です。接遇等による非公開日はホームページで確認をしてください。

場所:東京都港区赤坂2-1-1
最寄駅:四ッ谷駅

迎賓館赤坂離宮ホームページ

 

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旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)(東京都町田市)

文筆家であり、染織工芸展「こうげい」のオーナーであった、白洲正子さんが半世紀暮らした茅葺の家が、記念館として一般公開されています。引き戸をくぐると、正子さんの愛した着物や帯、骨董の品々。ちなみに、「武相荘」という中は、武蔵と相模の境にちなんで(現在は、東京都町田市)白洲次郎さんが命名したとのこと。いまでも正子さんの精神が息づいているような豊かな空間です。

場所:東京都町田市能ヶ谷7丁目3番2号
最寄駅:鶴川駅

武相荘ホームページ

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文化学園服飾博物館(渋谷区代々木)

世界の服飾資料を収蔵、展示しています。年間を通して企画展による展示。コンパクトにまとめられている展示はとても見やすく、染織に関しては、さすが、服飾専門の博物館だけあって、見ごたえがあります。休館日が多いので、ホームページで確認してからお出かけください。

場所:東京都渋谷区代々木3-22-7
最寄駅:新宿駅

文化学園服飾博物館ホームページ

 

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山種美術館(渋谷区広尾)

実業家 山﨑種二氏が創設した日本初の日本画美術館です。近・現代日本画を専門にテーマ展示されています。着物で行くと、200円の割引を受けられます。重要文化財を含む1800点を所蔵しています。

場所:東京都渋谷区広尾3-12-36
最寄駅:恵比寿駅

山種美術館ホームページ

 

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三菱一号館美術館(千代田区丸の内)

三菱一号館美術館は、19世紀末にこの場所に建築されたかつのオフィルビルを復元したもの。
金曜日と第三水曜日は、閉館時間が21時まで延長。ミュージアムカフェは22時まで。ディナーも楽しめる美術館です。

場所:東京都千代田区丸の内2-6-2
最寄駅:二重橋前、東京駅

三菱一号館美術館ホームページ

 

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すみだ北斎美術館(墨田区亀沢)

世界的にも人気の高い江戸時代の絵師、葛飾北斎の美術館。北斎が幼少期を過ごしたといわれる場所に建っています。90歳で亡くなるまでに生涯で描いた絵は三万点以上あるそうで、有名なあの波の絵「富岳三十六景神奈川沖浪裏」は北斎72歳の作品だそう。エネルギッシュで驚きますね!画像↑は、「新形小紋帳(しんがたこもんちょう)」という文様集です。デザイナーとしての才能が垣間見れる作品です。 謎の画家北斎の、生い立ちや生活ぶりのエビソードもわかりやすく展示されています。

場所:東京都墨田区亀沢2-7-2
最寄駅:両国駅

すみだ北斎美術館ホームページ

 

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東京都写真美術館(目黒区三田)

写真と映像を専門に扱う公立美術館。2階、3階にて企画展。年間を通じてワークショップも開催されています。映画の上映を行う1階ホールの他、図書館やスタジオなども併設されています。恵比寿ガーデンプレイス内という立地もうれしい。

場所:東京都目黒区三田1-13-3
最寄駅:恵比寿駅

東京都写真美術館ホームページ

 

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 東洋文庫ミュージアム(文京区本駒込)

三菱財閥によって設立された東洋学専門研究図書館です。やはり、見どころは、この↑「モリソン書庫」でしょう。本好きにはたまりません。落ち着きのある素敵な空間です。近隣の六義園へもぜひ立ち寄ってください。

場所:東京都文京区本駒込2-28-21
最寄駅:駒込駅

東洋文庫ミュージーアムホームページ

 

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 D47 MUSEUM(渋谷区渋谷)

渋谷駅前、ヒカリエ内にある47都道府県をテーマにした展示フロア。筆者の定番は、同じフロアにある「d47食堂」で定食をいただき(47都道府県のおいしい食材を選んでつくる「○○県定食」がおいしい。合わせた器も素敵です。)テーブルに置いてある情報誌をプロローグとして読み込み、展示室スペースへ向かいます。

D47 MUSEUMへ足を運ぶたび、グーグルマップの「行きたいリスト」は、どんどん膨らみます。

場所:東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 渋谷ヒカリエ8F
最寄駅:渋谷駅

D47 MUSEUMホームページ

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おすすめ美術館サイトはいくつもありますが、着物で出かけたい(出かけている)美術館を、ご紹介しました。小旅行の気分になれること、間違いありません!東京には、私設美術館含めると、数えきれいないほどの施設がありますので、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。Print

筆者プロフィール

着物好きが高じて、DTPデザイナーから着付講師へ転身。年間約8割を着物で過ごしている。2004年より、東京都内にて生徒とのコミュニケーションを大切にした、少人数制の着付教室は現在も進化中。

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