現代のキモノ女子へ向けて、わかりやすく着物を解説する着付講師のブログ

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キモノ日和は旅気分

着物をほどいてリサイクル。もう着ない着物を活用した「着物リメイク」実例全18集

お母さんやおばあさんからのお下がり、着なくなった昔の着物。 お子様が小さい頃に着た着物など。 家族の思い出がたくさん詰まった着物をリメイクして再利用してみませんか?

着物は直線裁ち。ほどくと長細い布に戻ります。 アイディアと技術があれば、別のものに変えることは意外と簡単。

筆者がリメイクしたものや関わったものを中心に、着物リメイク実例集をご紹介します。(残布を使用したリメイクも含まれています)

着物リメイク実例全18集

A4サイズトートバック

↑上の母の絵羽織をトートバックへリメイクしました。裏地には、古い着物からの八掛を再利用。使い勝手抜群です。

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九寸名古屋帯

↑この同じ羽織から、帯も作れました。


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足袋ケース

西陣の八寸名古屋帯を「足袋ケース」へリメイクしました。帯では派手だったけど、小物にすると可愛い!

大きな肩掛けバック

母の紋付絵羽織を「大きな肩掛けバック」へリメイク。両袖を使用しています。持ち手を幅広にふっくらと作ってもらいました。肩に食い込まず、肩こりしないバックです。

 

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利休バック

お召しの着物を、お洒落な「利休バック」へリメイク。持ち手は真田紐を使用。

九寸名古屋帯

単衣羽織を誂えた時の残布を使用。芯を入れ、九寸名古屋帯としてリメイク

 

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クラシックな「ハンドバック」

おばあちゃんの大島紬を「手つきバック」へリメイク。レトロ感あるので、着物だと昔っぽくなるかな~逆に洋服の時に使用してます。

バックチャーム兼コインケース

喪服や留袖は、譲られても着られない着物ナンバー1。でも、家紋を記念に残したくて。というアイディアから生まれた小物だそう。

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半幅帯

ウールの着物でリメイクした「半幅帯」。芯を入れて、しっかりとしたリバーシブル帯になりました。

つまみかんざしのコーム

ちりめんの残布と帯地を使用した、つまみかんざしのコームです

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姿見の鏡カバー1

昔、実家にあった鏡台カバーを思い出して作ってもらいました。もとは、シミの目立つ、小さい祖母の小紋。柄は気に入ってたので、こんな風に再生できて大満足です。

姿見の鏡カバー2

こちらは友人宅のもの。お母さまの思い出ある留袖を鏡掛けにしたそうです。留袖の柄が活きています。

 

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フォーマルバック

振袖を訪問着へお直ししたとき。袖を切ったので布が残りました。袖の残布を利用して、フォーマルバックへリメイク

タペストリー

こちらは、リメイク作家さんのお宅にかかっていたもの。たくさんの着物から柄を集めて「タペストリー」を製作。家族の着物を整理、断捨離するときの心の整理になるアイディアだと思いました。

 

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帯バック

アンティーク柄が素敵な帯地バック。帯地バックはフォーマルが多い中、このデザインは使いやすいそう。オリジナルならではですね。戦前の丸帯からのリメイク。

トートバック

羽織の残布を使用して、トートバックを作りました

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九寸名古屋帯

実家にあった白生地。反物幅が狭くてどうにもならずに数十年…柄に染めて帯にしたら見違えました!

お揃いの草履バック

利休バックとおそろいの鼻緒のついた草履へリメイク。ガード加工された布なので、防水加工済み。

 

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スヌード

父の兵児帯をスヌードへリメイク。和装アイテムだったなんて信じられない出来栄え。着慣れた絹地が肌にやわらかく心地いい。

 

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着物リメイクの手順は?

着物にシミがないか、痛み過ぎていないかをチェックします。せっかく再生しても、生地が弱っていたら裂けてしまいます。

布に問題ないようなら、着物をほどいて、リメイク準備。「洗い張り」ができればベストですが、コストをかけたくないのなら、自宅で挑戦してみては?紬の生地なら縮も少ないようです。縮緬(ちりめん)は縮みやすいので扱いは慎重に。生乾きの状態でアイロンをかけてください。

その後は長方形の布ですから通常の布の扱いと一緒。リメイクの場合ミシンも可。

自作は無理!という方は、検索すれば、リメイクの会社もありますし、作家さんも見つかります。作品集などを見せてもらって自分とセンスの合う方にお願いできるといいですね。

 

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着物リメイクのプロへインタビュー

筆者がお願いしているリメイクのプロへお話を伺ってきました。妹さんはベテランの和裁師、お姉さんがリメイク担当。作業場が同じで、連携してお仕事されています。お二人とも、経験豊富な上、工夫することが大好きでアイディア満載。着物のことをよく知っているので、安心してお任せしています。

 

Q:着物リメイクするときに気を付けていることは何ですか?

A:布の見極めです。生地の強度は必ず確認します。見た目にわからなくとも痛んで弱っている場合がありますし。時には自分で解いて洗い張りをしてチェックすることもあります。

 

Q:リメイクの楽しさはなんですか?

A:帯地はバックに。生地のやわらかなものはストールなどに。素材にぴったりあったモノに仕上げ、お客様に喜んで貰ったとき。私はリメイク専門なので、着物を素材と躊躇なくハサミを入れられるのですが、和裁師さんは抵抗あるかもしれませんね…枠を作らずに発想するのが得意。お客様と話し合いの後、あっとおどろく品ができると、ほんとにうれしいです。いつも新しいアイディアを仕入れて、お客様へ提案しています。

 

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Print着物リメイクの記事いかがでしたか?筆者は着物生活なので、和装関係にリメイクすることが多かったですが、現在、ウールの着物や紬を解いて、服作りもお願いいている最中です。お気に入りができあがりましたら、この記事内でご紹介しますね!余すことなく布をいつくしんだ時代にならい、着ない着物を上手にリメイクや再利用をしていきたいですね。

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筆者プロフィール

着物好きが高じて、DTPデザイナーから着付講師へ転身。年間約8割を着物で過ごしている。2004年より、東京都内にて生徒とのコミュニケーションを大切にした、少人数制の着付教室は現在も進化中。

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