【浴衣の雨対策大全集】事前準備から当日の対策まで36項目完全ガイド

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【浴衣の雨対策大全集】事前準備から当日の対策まで36項目完全ガイド

楽しみにしてる浴衣デートの日、雨の確率高め。準備してた浴衣はやめる?やめない?みんなはどうするの?

浴衣の素材は水に強いものが多く、ほとんどの汚れは洗えば落ちます。それよりも、雨に濡れて浴衣が透けたり、身体が冷えたりする方が心配。

何の対策もなく突然の雨に降られたら、一緒の人に迷惑をかけることに。ちょっとした準備で、そのリスクも最小に抑えられます。雨の日の花火大会を経験済みの、浴衣上級者から、浴衣の雨対策について解説します。

目次

浴衣の雨対策【事前知識編】

 

雨の花火大会に浴衣を着るのは、あり?

 

OKです。その理由

  • 傘を差せば濡れません。
  • 浴衣は濡れても家で洗濯できる。帯は、ポリエステルなら、濡れても問題なし
  • 雨予報でもけっこう浴衣の人は多いから、「着てくればよかった」と後悔する
  • 対策をとれば、トラブル回避できる
  • 季節限定ファッションだから、どんどん着た方がいい

 

NGです。その理由

  • 小雨どころでなく、豪雨や雷雨の予報の時は、やめた方がよい←2017年夏、多摩川河川敷に雷が落ちて事件になりました。天気予報はこまめに確認しましょう
  • そもそも、花火大会が決行されるのかどうか、サイトでチェック!
  • 会場までかなり歩くことが予想される場合は、「慣れない浴衣+慣れない下駄+濡れて靴擦れを起こしやすい」という三重苦に悩まされるので、やめた方が無難。

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浴衣で雨に濡れたらどうなるの?

 

浴衣で歩けるか心配です…

花火大会会場へは歩くことが多いです。駐車場が遠かったり、駅から近くても、電車に乗れずに隣の駅まで歩いたり、交通規制で遠回りさせられることもあります。
素足に下駄で、長時間歩くことも覚悟しておきましょう。普段、下駄や草履に慣れた人でも、足裏が痛くなってくるものです。靴ずれを防ぐため、かわいい足袋、または、足袋ソックスをもっていくのもよいかも。それだけで歩き続けることができますよ。

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防寒も必要?

  • 花火大会の場所によっては、真夏でも夜は寒い(水辺の花火、湖、盆地では、寒暖差あり)
  • 防寒できる羽織もの(薄手のストールなど)があると便利
  • 足元の冷えを防ぐため、足袋ソックスなどを持参する

 

浴衣で下着を身に着けないと聞きましたが、ほんと?

大間違いです。おそらく、旅館などの浴衣と、お出かけ用の浴衣と混同されているのだと思います。

もともと、浴衣は、江戸時代、銭湯の湯上りで着ていました。おしゃれなバスローブというところでしょうか。

そして、おばあちゃんたちの時代までは、浴衣は夏祭りとか夕涼みとか、近所のイベントに着るもの。とてもカジュアルな着物だったのです。その浴衣が進化して、今では、美容院で着せてもらうほどの、ワンピースと同格くらいの装いになったわけですが、それに対して、「下着を着ない」というのは、ちょっとアンバランスですよね?

下着、補正をつけて、着付けにも気を配るのが、今の浴衣姿ですし、雨の心配があるなら必ず浴衣用の下着は着用してください。

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レンタル浴衣は濡れたらどうする?

保証の範囲をチェックします。頑固な泥汚れは、簡単に落ちません。しみ抜きを無償でしてくれるかどうか、などの確認を。安易に防水スプレーなどを使ったりせず、これも確認してください。

 

雨を理由に、美容院や着付の予約を当日キャンセルできるの?

着付師さん、美容室でそれぞれキャンセルはいつまで、とルールあるので、確認を。当日キャンセルNGなところは多いです。

 

雨コートを着なさい、と言われたけど?

雨コートは通常、洗えない着物(絹の着物:小紋や訪問着など)に上に着る、着物用レインコートです。浴衣に雨コートを着ている人はみたことがありません。その代わり、100円ショップで売っている、フード付きポンチョを持参すると何かと便利。人込みで傘がさせなくても、強風でも、ポンチョをきてフードをかぶると雨をしのげます。

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下着はタンクトップだけでいい?浴衣用の下着を着なくちゃだめ?

浴衣用の下着をつけるメリットは、ずばり、「透けにくさ」です。そして、汗取りや歩きやすさなと、ほかの利点もあります。

この記事を読んでくださる方は、雨の日の心配をしているので、浴衣用下着はさらに必要。浴衣の生地は薄いので、かなり濡れるとその下が透けるからです。
下着をつけていれば、ショーツまでは透けません。透け防止を考えると、ひざ下まである下着がベター。

 

素材は、綿やキュプラがおすすめ。天然の素材は汗でべとべとすることがありません。ポリエステルなどの化学繊維は避けましょう。

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透けにくい浴衣の色は?

薄い色や白の浴衣は透けやすく、黒・紺・濃紫など、ダークな色は透けにくいです。

ただし、色が濃くても透け感のある生地は、下着が透けて見えることがあります。室内だとわかりにくいので、浴衣の生地を洋服の上に重ね、どれくらい透けて見えるのかを太陽光でチェックしてみてください。

 

 浴衣の雨対策【お出かけ準備編】

 

浴衣のすそを汚さないようにするには

雨の心配があるときは、くるぶしが見える丈に、短めの着付けをします。
浴衣の裾(すそ)が短いぶん、泥はねが軽減します。

 

浴衣を着るといつも衿がはだけてきます。着付けのコツは?

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衣紋は、こぶし半分くらい抜き、前の合わせ方は、バストトップを覆うようにしてみてください。思っているよりも深く衿を合わせると、動いてもはだけにくくなります。衿元で浴衣のキレイが決まります!

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衿がだらしなくなった時の、着崩れの直し方は?

後ろのおはしょりを、下にひっぱります。浮いた襟元がぴしっとします。

 

帯がゆるみやすいです。きちんと帯を巻く着付けのコツは?

着付けの時は、浴衣を羽織る前に帯の位置に浴用タオルを巻いておきます。(←腹巻みたいなかんじ。)そうすると、紐が痛くないし、帯が安定します。もちろん、帯はゆるんでこないように、一巻きしたらきゅっ、二巻めもきゅっとしめます。体にフィットしていることを確認して!

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帯がゆるんだとき、外での対処法は?


ハンカチタオルなどを、浴衣と帯の間に入れて、隙間をうめます。タオルを入れる場所は、前ではなく、背中側です。

 

浴衣の時のマストアイテム

  • 扇子
  • 安全ピン
  • ハンカチ、タオル
  • 絆創膏
  • ヘアピン
  • テッシュ、ウェットテッシュ

扇子(仰ぐだけでなく、帯に挟んで浴衣のアクセントに。写真の時の小物に)/安全ピン(崩れた時に衿元を留める)/ハンカチ、タオル(帯ゆるみ用に2枚あると安心)/絆創膏(靴ずれのときに)/ヘアピン(外出先で後れ毛ををまとめるときに)/テッシュ、ウェットテッシュ(花火大会の簡易トイレにはペーパーがありません!)

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マストアイテムの他、雨のとき便利なものは、コレ!

  • 折りたたみ傘
  • レインポンチョ
  • 45リットルビニール袋
  • 足袋ソックスやレース足袋
  • タオル
  • 羽織もの、大判薄手のストールなど

折りたたみ傘(日傘としても使える晴雨兼用)/レインポンチョ(100円ショップで売っているフード付きが便利)/45リットルビニール袋(雨のとき、とりあえず荷物を全部入れる。敷物にする。濡れたポンチョをいれる)/足袋ソックスやレース足袋(濡れたときの靴擦れ防止)/羽織もの/タオル/大判薄手のストール(透けたときヒップを覆う、防寒としても)

 

雨の日に直しやすいヘアアレンジは?

雨に濡れると、ヘアのボリュームがなくなります。また、お天気が変わるときは強風になることもあります。逆毛などでボリュームを出すスタイルよりも、編み込みヘアなどでまとめ、ボリュームは髪飾りで出すといいでしょう。ヘアが乱れたとき用に、雨ピン、Uピンなども数本持参してください。

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浴衣の雨対策【当日の対応とお手入れ編】

 

 

雨が降ってきたら、ポンチョと傘!

雨が降ってきたら、人込みを離れ、すぐにポンチョをかぶり、傘をさしましょう。ザーザー降りになってからでは遅く、浴衣は濡れるとすぐには乾きません

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傘は一人でさす、相合傘をしない

相合傘をすると外側の肩が濡れます。できれば、一人ずつ傘をさしましょう。

 

泥はねしない歩き方

  • 歩幅は小さく
  • 足裏全体で着地するように歩く
  • 地面から足を高く上げない
  • なるべく足の内側に重心をかける

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雨の日の安全な歩き方

靴などとは違って、踵からの着地をしません。(これが、滑ったり、激しい泥はねのもとです。)着地する時は、下駄の底が地面と平行に着くように着地します。
マンホールの上、階段は注意しましょう。濡れると滑りやすいので特に注意しましょう。

 

トイレの時の注意

花火大会は仮設のトイレ(和式が多い)を使用することが多い。下駄、浴衣、和式(そして狭い)を想定しておくこと。また、雨の日は濡れて滑りやすくなっています。コンビニなどで済ませておくのが無難。仮設トイレには、ペーパーがありませんから、忘れずにティッシュペーパーを持参しましょう。

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レース足袋をはく


少しの雨なら、「レース足袋」が足元をカバー。見た目もかわいく、安価です。

 

撥水加工された足袋を活用する

水をはじく「撥水(はっすい)加工」の足袋。防水力があります。

 

濡れた鼻緒(はなお)や下駄の拭き方

河原などの、ぬかるんた道を脱出し、落ち着いてきたところで、足元を整えましょう。

  • 乾いたタオルなどで鼻緒をくるみ、ぎゅっとしぼります。
  • 足の指をきれいに拭いて水分を拭き取ります。
  • 足の親指と人差し指の間に、絆創膏をはって、鼻緒の靴擦れを防ぎます。
  • 足袋ソックス、レース足袋、撥水加工足袋などがあれば、ここではきます。格段に歩きやすくなります。

駅までしばらく歩かなくてはならない場合は、このように対応します。皮膚が濡れてふやけている状態+濡れた鼻緒は、必ず靴擦れをおこします。
 
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透けた浴衣を隠すために

薄手の大判ストールなどを持参して、肩からヒップを覆い隠しましょう。寒さ対策にもなります。ストールは軽量なものを。小さくたためば邪魔になりません。

 

 

正しい浴衣の洗濯方法

  • 浴衣の全体をチェックしてしみの程度を確認
  • 泥はねは、最初に中性洗剤をしみこませて、つまみ洗いをします。泥はねをすぐに水洗いするのは間違い。
  • 浴衣をたたむ
  • 中性洗剤をとかした洗濯液に、たたんだ浴衣をいれて、押し洗い
  • 色落ちがあるようなら、すぐに取り出す
  • 余分な水分をしぼり、きものハンガーにかけて乾かす
  • アイロンをかける

汚れを確認後、浴衣をたたみます。

三つ折りにして、

洗濯ネットへ入れて洗濯しましょう

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下駄の洗い方

  • 下駄の台を水拭きする
  • 乾拭する
  • 裏返しにして日影に干す

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浴衣上級者からもう一言

 

浴衣デート成功のカギは率直なコミュニケーション!

夏の天候急変は避けられないこと。それについてあれこれ悩む前に、彼と率直にコミュニケーションがとれる関係なのかどうか今一度考えてみて!寒かったり足がすごく痛いのに、気を使って言えないようなら、まずそこを考えてみるべき。

 

指定席は、多少の悪天候でも問題なし

場所取り心配なしの指定席。花火打ち上げ数時間前から座れるので、席で食事の後、ゆっくり花火が見られます。
トイレが近くにあったりと、何かと便利。
隣席との間に余裕があるので、傘をさせるところも多く、小雨程度ならほぼ問題なし。

 

屋根付きの花火大会をチェック

建物の中で鑑賞できる花火大会(東京の神宮花火大会など)や、ちょっと贅沢に屋形船や、花火の見えるレストランなどを予約しておけば、雨の心配がなかったかも。

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ビニール袋が大活躍!

傘を持ってきてない人が何人かいて…とにかく濡れちゃまずいものだけビニール袋配って、いれてもらいました。スマホやお財布など。ジップロックにいれたまま、スマホ使えるし、友人たちからすごく感謝されました。という経験談。たしかにビニールはかさばらないし、いざというとき、みんなの役に立てますね。

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浴衣で花火の見える友人宅を訪問。そこで差がつく、マナーの差

浴衣では素足に下駄でお出かけしますが、よそのお宅を、そのままの足元でスリッパをはいていませんか?これって、大人としてマナー違反です。

裸足で訪問先にあがることがNGなのを、最近は知る人が少なくなりました。だからこそ、玄関先でさっと足袋などはければ、浴衣姿がさらに引き立ちます。ない人はフットカバーでもいいですよね。

 

彼が準備してくれて便利だったベスト3

  • 折りたたみ傘
  • タオル
  • 敷物
  • その他(虫よけスプレー、空気をいれてふくらますクッション、コンビニで買ってきてくれた暖かい飲み物、帰りの切符、小銭など)

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悪天候の花火大会で彼との絆が深まった

彼が、駅までのアクセスを調べていて、他の人よりスムーズに駅に到着できた。雨雲をアプリでこまめにチェックしていて、早めの対応をしてくれた。わたしの歩くペースに合わせてくれた。敷物や傘をもってきてくれて、わたしが濡れないように気を使ったくれた。など、「彼を見直した」「前よりも絆が深まった」という素敵なコメントも。

 

浴衣を着て花火に行くのは、夏の大イベント。なるべく着て行きたい!その気持ちはよくわかります。心の準備とちょっとした雨対策をしておけば、さりげなくしっかりしたところをアピールして見直されたり、彼の優しさが見えたりと、逆に思い出に残るデートになるかも。夏の天気は変わりやすく、さっきまでお天気だったのに…はよくあること。いずれにしても、備えあれば憂いなしですね。

筆者プロフィール

着物好きが高じて、DTPデザイナーから着付講師へ転身。年間約8割を着物で過ごしている。2004年より、東京都内にて生徒とのコミュニケーションを大切にした、少人数制の着付教室は現在も進化中。これまでに、400名を超える指導実績がある。

プロフィール詳細へ

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