着物の履物のルール~フォーマルとカジュアルの違いなど知っておきたい草履の選び方

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着物の履物のルール~フォーマルとカジュアルの違いなど知っておきたい草履の選び方

履物は実用品でもありますから、歩きやすさは重要なポイント。同時に、「おしゃれ用」「礼装用」。用途も、もちろんチェック。意外とトラブルの多い、着物の足元。今日は痛い目に合わないよう、以下に沿って、筆者の体験談をお話しします。

 普段使いのちょうどいい履物

06-09-12

一年を通して便利な草履の色は、「白っぽい淡い色合い」です。

黒台などは、足袋がきれいに見えますが、暖かくなると色が重くコーディネートしにくいもの。

このように淡い色の草履はどの季節も違和感なく、カジュアルからちょっとした礼装まで幅広く合わせることができます。着物の色も選びません。

 

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 礼装の履物

06-09-10

結婚式など、ヘアメイクもきちんとして、訪問着。というような時は、やはり足元もそろえたいですね。フォーマル用のお草履とバックがいいでしょう。フォーマルな装いのときにカジュアル草履を履いていると自分では見えませんが、遠目で見るとかなり目立ちます。

 

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おしゃれ用(カジュアル)と礼装用の違い

ちょっとしか見えないんだから、大したことないんじゃない?と思われるお草履のコーディネート。いえいえ、おしゃれ用の草履を礼装に履くと、トータルコーディネートとして違和感があります。事前チェックは必須です。

礼装用の草履…金、銀、白または薄い色、パール感のあるものが多いです。フォーマルにふさわしい格高の豪華な鼻緒がついています。かかと3段など、台の高さがあります。

お洒落用の草履…薄い色から濃い色までさまざまな色がありますが、黒など濃い色お草履は、お洒落用で小紋や紬に合わせます。

 

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 草履のサイズ

新しく購入される方は、草履のサイズに迷うようです。メーカーによっても異なりますが草履のサイズは主に、
Mサイズ…23.5㎝くらいまで
Lサイズ…24センチ以上
他に、フリーサイズもあります。

試着させてもらって、台のフィット感、鼻緒のきつさを確認しプロに見てもらってください。鼻緒には、指の付け根まではいれません。かかとは、台から1㎝ほど出します。

 

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 着物の時の歩き方

02-24-02NG~つま先から着地しないこと

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草履は地面と平行に。足全体で地面を踏む

 

和の歩行はすり足、内股と言われます。つま先重心の日本人には、この歩行の方が合っているので、ちょっと練習すれば、すぐにできるようになりますよ。

「ぱたぱた音がなって気になる。」「足が痛い」という方は、歩き方を見直してみましょう

  • 自分の前に一本の線があるように意識して、足を運ぶ。
  • 足裏全体が地面を滑るように。
  • 踏み出すのも、着地も、足裏全体で。
  • つま先を内側に向けて、歩幅は小さくすると優雅に見えます。
  • 膝と足首を柔らかく

 

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 草履の耐用期間

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このお草履は、15年もの。バラバラ寸前、かなり危険な状態

草履の耐用期間の過ぎてしまっているお草履で、劣化が原因。保存状態にも寄りますが、しばらく履いていない草履は、ためし履きの上、お出かけしましょう。

 

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 痛い鼻緒(はなお)と・心地良い鼻緒

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心地良い鼻緒はふっくらと足を包んでくれます

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痛い鼻緒は細くて硬く…

 下駄は、夏だけじゃありません

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足袋を履いて、春でも、秋でも、冬でも

草履ではなく「下駄」ですが、足袋を履けば、小紋や紬、綿の着物で通年履くことができます。しかも、軽くて歩きやすく、ちょっとした雨でも耐えてくれる下駄。夏以外でも、もっと活躍させたいですね。

 

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 雨の日用の草履カバー

草履は底面に穴があいていて(普段はふさがっています。)鼻緒をゆるめたり、取りかえたりすることができるようになっています。完全に一体化されていません。
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雨の中を歩くと、底からしみてくるので注意です。草履カバーは、お草履を底からくるんで、ぬれないようにするためのもの。04-08-03

草履カバー

万が一、濡れてしまったら、割りばしの上にお草履をのせて通気性をよくし、湿気を飛ばしましょう。底が皮なので、そのまま放置しないでくださいね。

 

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 草履や下駄は左右が決まっている?

いいえ。決まっていません。草履や下駄は左右対称ですから、時々交互に履き替えるようにすると底の減りが偏りません。またそのことが、体の左右バランスを修正するはたらきもあるのです。これが、日本古来からある履物の良さのひとつです。

 

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Print20代の頃、母の草履を履いて一日痛みをこらえていたことは、にがい思い出として、強烈に残っています。昔のお草履の中には、ものすごく鼻緒の痛いものがあり「履いているうちに、やわらかくなるから。」と言われたものでした。今では、最初から楽なお草履がほとんど。いい時代ですねー!

しばらく履いていると、少しずつ「つぼ」(鼻緒と前方の接合部分)が出てくる=鼻緒がゆるみます。ゆるんだら職人さんに締めてもらうというのが、着物達人の草履の履き方。草履は正しく選び、履き方と歩き方を覚えれば、微妙なフィット感を大切にする足にやさしい履物。前重心の日本人に合っている履物ともいわれています。正しく選んで履きこなしてくださいね。

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筆者プロフィール

着物好きが高じて、DTPデザイナーから着付講師へ転身。年間約8割を着物で過ごしている。2004年より、東京都内にて生徒とのコミュニケーションを大切にした、少人数制の着付教室は現在も進化中。これまでに、400名を超える指導実績がある。

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